アジサイの花言葉って実は複雑?知られざる色別メッセージの世界

街路樹の根元に、青い紫陽花の花がたくさん咲いている。晴れた日の道端の風景。
夏の日差しを浴びて、道端の紫陽花が鮮やかに咲いています。季節の移ろいを感じる一コマです。

アジサイの花言葉一覧

【全般】 移り気・冷淡・辛抱強さ・高慢・無情
【青】 冷淡・無情・浮気・知的・高慢・辛抱強い愛
【ピンク】 元気な女性・強い愛情
【白】 寛容・ひたむきな愛・一途な愛情
【紫】 謙虚・神秘的・清澄・高貴
【カシワバアジサイ】 清純・魅力ある人・慈愛


「アジサイって移り気な花なの?」プレゼントを選んでいて花言葉を知り、驚いたことはありませんか?実はアジサイには色によって全く違う意味があり、贈るシーンを間違えると誤解を招くことも。でも正しく理解すれば、こんなに奥深くて魅力的な花はありません。今回は、そんなアジサイの複雑で美しい花言葉の世界を、私の体験談と共に詳しくご紹介します。読み終わる頃には、きっとアジサイへの見方が変わるはずです。


こんにちは、かずみです。

先日、母の日のプレゼントでアジサイを贈ろうかと花屋さんで悩んでいたとき、店員さんに「アジサイの花言葉ってご存知ですか?」って聞かれて、正直ドキッとしちゃいました。なんとなく「きれいだから」って理由で選んでたけど、花言葉まで考えてなかった…。

それで色々調べてみたら、アジサイの花言葉って思ってた以上に奥が深くて、時には「え、そんな意味もあるの?」って驚くような内容もあったんです。

なぜ「移り気」?アジサイの基本的な花言葉

青色と紫色の美しいアジサイの花が緑の葉の中に咲いている様子
雨上がりの庭で鮮やかに咲くアジサイの花。その色彩が心を和ませます。AIが描いたイメージです

アジサイの全般的な花言葉は「移り気」「冷淡」「辛抱強さ」「冷酷」「無情」「高慢」なんですって。最初これを知ったとき、「なんでこんなにネガティブなの?」って思いました。

でも理由を調べてみたら納得。「移り気」は開花中に花色が移り変わることからきてるんです。確かにアジサイって、咲き始めから終わりまで色がどんどん変わっていきますもんね。私も去年育てたアジサイで実際に体験して、「あ、これが移り気って言われる理由なんだ」って実感しました。

「冷淡」「無情」については、雨が降り注ぐなかで咲く凛とした姿から来てるそうです。でも私は逆に、雨の中でも美しく咲くアジサイって、とても健気だと思うんですけどね。

色によってこんなに違う!アジサイの花言葉図鑑

鮮やかな青色のアジサイの花が密集して咲き、緑の葉が周囲を飾る様子
夏の陽光を浴びて咲き誇る青いアジサイ。その鮮やかな色彩が目を引きます。

ここからが本当に面白いところなんです。花の色によって花言葉が大きく変わるって知ってました?同じアジサイでも、色が違うだけで全然違うメッセージになるんです。

青いアジサイ:知的だけど少し冷たい?

青いアジサイの花言葉は「冷淡」「無情」「浮気」「知的」「高慢」です。なんだかクールで知的な印象がある一方で、ちょっと近寄りがたい感じもしますね。

でも最近調べて知ったんですが、「辛抱強い愛」という花言葉もあるんです。これはシーボルト先生とお滝さんの話から来てるって聞いたことがあります。同じ青でも、見る角度によって全然違う解釈になるから不思議ですよね。

ピンクのアジサイ:女性らしさの象徴

ピンクは「元気な女性」という花言葉があります。これは母の日のプレゼントにピッタリですね!実際、私が母の日にピンクのアジサイを贈ったときも、お母さんすごく喜んでくれました。

「強い愛情」という意味もあるそうで、なんだか温かい気持ちになります。

白いアジサイ:純粋で一途な愛

白は「寛容」、そして「ひたむきな愛」「一途な愛情」という花言葉があります。ウェディングシーンでも使われる白いアナベルは、花嫁の一途な想いを表すんですって。

白いアジサイって、どんな色にも染まらない純粋さを表してるから、こういう花言葉がついたのかもしれませんね。

紫のアジサイ:高貴で神秘的

私が一番好きな紫のアジサイは、「謙虚」「神秘的」「清澄」という花言葉を持ってます。古代より、紫色はもっとも貴重な色とされ、貴族や権力者の式服だけに許される”高貴の象徴”とされてきましたからね。

高貴なのに「謙虚」っていう組み合わせが、なんだか日本らしい奥ゆかしさを感じます。

実は国によって違う?西洋と日本の花言葉

中心の小さな花と周囲の装飾花が特徴的な、淡い青紫色のガクアジサイのクローズアップ
繊細な色合いが美しいガクアジサイ。その優しい姿は見る人の心を穏やかにします。

これは調べてて驚いたんですが、西洋や日本において、アジサイには「移り気」「冷酷(heartlessness)」「高慢(boastfulness)」「You are cold(あなたは冷たい人)」といった怖いと感じるような花言葉がつけられています。

でも興味深いのは、西洋では「感謝(Gratitude)」「誠実な気持ち(Heartfelt emotions)」というポジティブな花言葉もあることなんです。同じ花でも、文化によって受け取り方が違うって面白いですよね。

シーボルト先生の恋が生んだ花言葉

緑の葉を背景に咲く、中央のつぼみのような花と周りの大きな花びらが特徴的な薄紫色のガクアジサイ
雨に濡れて一層色鮮やかになる紫色のガクアジサイ。その繊細な姿が、見る人の心を和ませます。

江戸時代に日本で活躍したドイツ人医師シーボルトの恋人「お滝さん」の話は、アジサイの花言葉を語る上で欠かせません。

博物学者でもあったシーボルトは、スパイ容疑で国に連れ戻され、お滝さんと生き別れになってしまいます。帰国後のシーボルトは、日本から持ち帰ったアジサイに「Hydrangea otaksa(オタクサ)」と学名を付け、恋人「お滝さん」の名を密かに入れました。

シーボルトと日本人女性「お滝さん」の、引き裂かれてもお互いを愛する「辛抱強い愛」が、花言葉の由来となっています。

この話を知ってから、アジサイを見るとなんだか切ない気持ちになっちゃうんです。遠い国での恋、別れ、そして花に込めた想い…。ロマンチックだけど悲しいですよね。

プレゼントで選ぶ時の注意点

最近では、そのポジティブな花言葉から、プレゼントや結婚式の演出に人気がある色もあるそうです。でも贈る時は、やっぱりちょっと注意が必要かも。

特に「移り気」「浮気」なんて花言葉があることを知ってると、相手によっては誤解されちゃうかもしれません。私も最初、彼氏にアジサイをプレゼントしようと思ったけど、「浮気」って花言葉があるって知って「やめとこう」って思っちゃいました(笑)。

でも、ピンクのアジサイなら「元気な女性」「強い愛情」だし、白なら「一途な愛」だから、色を選べば素敵なプレゼントになりますよね。

品種による花言葉の違いも面白い

調べてて知ったんですが、品種によっても花言葉が微妙に違うんです。

カシワバアジサイは「清純」「魅力ある人」などの綺麗な花言葉を持ってます。柏の葉みたいな形の葉っぱが特徴的で、円錐状に咲く白い花がとても上品なんです。

世界中で品種改良され、次々新しい品種が生まれており、2000種類もの品種があるなんて聞くと、それぞれに微妙に違う花言葉があるのかもしれませんね。

私が感じるアジサイの花言葉の魅力

鮮やかな青色のアジサイの花が密集して咲き、緑の葉が周囲を飾る様子
夏の陽光を浴びて咲き誇る青いアジサイ。その鮮やかな色彩が目を引きます。

正直言うと、最初は「移り気」とか「冷淡」とかネガティブな花言葉が多くて、「なんだかかわいそうな花だな」って思ってました。

でも調べれば調べるほど、アジサイの花言葉って実はとても人間らしいなって感じるようになったんです。ポジティブな面もネガティブな面も持ってて、時と場合によって違う表情を見せる。それって、私たち人間と同じじゃないですか?

「移り気」だって、見方を変えれば「変化に対応できる柔軟性」とも言えるし、「冷淡」だって「芯の強さ」とも取れる。

さいごに:花言葉は知識じゃなくて、気持ちが大事

長々とアジサイの花言葉について書いてきましたが、一番大切なのは贈る人の気持ちだと思うんです。

たとえ「移り気」なんて花言葉があっても、「雨に負けずに美しく咲くあなたのように、強く生きてほしい」って気持ちで贈れば、それが一番の花言葉になるんじゃないでしょうか。

花言葉を知ることで、その花への愛着も深まるし、贈り物をするときの参考にもなります。でも、花言葉に縛られすぎないで、自分の素直な気持ちを大切にしたいですね。

今度アジサイを見かけたら、その複雑で奥深い花言葉の世界を思い出してもらえたら嬉しいです。きっと、今まで以上にアジサイが愛おしく感じられると思いますよ。


flower reporter かずみ

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筆:kazumi